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クッキーっておいしいの?

column

2019年10月09日

合同会社エムアイティエス代表 水谷哲也

「クッキー!」と叫びながら、好物のチョコレートクッキーを食べるのがクッキーモンスター。放映50周年を迎えるセサミストリートのキャラクター(マペット)です。

今回は食べるクッキーではなくインターネットで使うクッキーの話です。最近、ホームページを見ようとすると、”このページは Cookie(クッキー)を利用しています”や“Cookie(クッキー)の使用に同意しますか”といった案内が表示されます。

クッキー(Cookie)ってそもそも何?

インターネットが拡がるにつれてネットショップが誕生しはじめます。買い物カゴがつけられていましたが、カード決済などはできず銀行、郵便振込が主でした。ネットショップで商品を検索して、「これいいな~あ」と買い物カゴに商品を入れます。ところが決済前に用事ができてしまいパソコンをシャットダウン。用事をすませてから、もう一度ネットショップにアクセスすると買い物かごは空になっています。仕方ないので、もう一度最初からやり直していました。なんとか前のアクセスした情報を残せないか、ということで考えられたのがクッキーという仕組みです。

ネットショップにアクセスして買い物カゴに商品を入れるとクッキー(綴りはお菓子のクッキーと同じです)という小さなテキスト情報がパソコンやスマホに保存されます。次回、ネットショップにアクセスするとサイトがパソコンやスマホにクッキーがあるかどうか確認し、あればクッキーの情報をもとにネットショップを表示します。これで買い物カゴに以前に入れた商品が復活します。クッキーはサイト側が個々のユーザ情報を持たず、ユーザ側のパソコンやスマホに情報を持たせている点がミソです。

なんで最近になって騒ぎ始めたの

クッキーという仕組みは昔からありましたが、なぜ今頃になって騒ぎ始めたのでしょうか。答えはヨーロッパの影響です。2018年5月にヨーロッパでスタートしたのがGDPRという個人情報保護の枠組みで、EU加盟28か国とEU以外のアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインが対象となります。

「なんで遠く離れた日本にヨーロッパの個人情報保護が関係してくるの」、と思うでしょうが、グーグルにしてもアマゾンにしても全世界で商売をしています。それぞれの地域にあわせてローカライズしていたら大変ですので最大公約数にあわせることになります。

個人情報保護分野で先頭を走っているのがヨーロッパですので、全世界的にGDPRにあわせることになりました。このGDPRでは、クッキーは個人を識別することができるので個人情報保護の対象になっています。つまり世界で使われているサービスでは日本のサイトでも”クッキーの使用に同意しますか”と聞かれることになります。

クッキーに同意しないとどうなるの

クッキーの使用に同意しないと、該当サイトのクッキーがユーザのパソコンやスマホに保存されないことになります。ネットショップなら時間をおいてアクセスすると買い物カゴに入れた商品が消えてしまうことになり、これを不便と感じるかどうかはユーザ次第です。ただし個人情報保護の観点からいえばクッキーよりもGPS機能をオンにしてスマホを使っている方が高リスクです。

ユーザがクッキーに同意しないと、ネットショップ側にとっては、お客さんが新規顧客なのかリピータなのかといったマーケティング情報をとれなくなってしまいます。どんなキーワードで来訪しているかなどアクセス解析にもクッキーが使われています。

またクッキーは一度、同意しても、好きな時にブラウザーから自分で消すことができます。

イギリスはビスケット

食べるクッキーをアメリカではクッキーと言いますが、イギリスではビスケット(biscuit)とよんでいます。綴りは違いますが子供向けビジュアルプログラミング言語にVISCUIT(ビスケット)があり、小学校のプログラミング教育などに使われています。

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