2020年01月29日
利墨(上海)商务信息咨询有限公司 逢坂 興昌
今年4月の赴任に向けて準備をしている方も、この時期は多いのではないでしょうか。些細な内容ですが気になることは意外とたくさんあり、その都度現赴任者に聞くのも気が引けてしまいます。
今回は駐在員が赴任する際、対応したことをもとに、「準備すべきこと」をチェックリストにまとめてみました。知っておくと便利な情報も含まれていますので、是非参考にしてみてください。駐在までの「不安」を少しでも取り除いてもらえればと思います。
①申請・お手続き関係
本項目は基本的に会社からのサポートがあると思いますので、私が実際に対応した内容を抜粋してご紹介いたします。
注意点は、平日役所に行って手続きが必要なもの、書類の取得まで2週間かかるものがあるので、早めの手続きが大事だということです。また、証明写真が必要になる書類が多いので、事前にまとめて撮っておくことをお勧めします。
申請関係チェックリスト |
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パスポート |
卒業証明書 |
渡航証明書(犯罪経歴証明書) |
予防接種 |
住民票を抜く |
ビザ |
②仕事関係
「引き継ぎ」は各企業、各職種によって異なると思いますので、本項目は簡単にまとめております。特に忘れがちなのは日本よりも情報収集が難しいところです。中国現地では新聞や雑誌などの紙媒体での情報が限られますので、インターネットを活用した情報収集へ事前にシフトすることをお勧めします。
また、中国でも日本語で行われる無料セミナーが開催されています。交流会を兼ねているセミナーもありますので、不安を解消するためには、事前にセミナー情報を集めて赴任時に参加できるように情報収集するのもの良いと思います。
仕事関係チェックリスト |
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中国語学習 |
現在の引き継ぎ、挨拶(日本) |
中国の引き継ぎ |
会社レンタル品返却(会社携帯電話、ノートPC、タブレット等) |
紙資料のPDF化、共有ファイルへの保存 |
ネット新聞、雑誌、本 |
中国セミナーの情報収集(経済関係、人事労務、与信等) |
③プライベート関係
申請手続きや仕事の引継ぎに追われ、忘れやすいのが、プライベート面だと思います。持参物については基本的に現地で調達ができるため、手続きを最低限済ませておけば問題ありません。しかし、本項目はやることが特に多く、かつ基本的には自己責任なので、私は一番「不安」でした。抜け漏れ防止のためや、あればよかったものを中心に本項目の内容を多めにご紹介いたします。「不安」の解消にお役立てください。
人や地域、所有しているもの等によっては異なる点もあると思いますが、単身で赴任した場合を想定し、まとめていますので予めご了承ください。※ご家族で引っ越しをする方は、お子様や奥様のお手続きなどが発生いたします。また、自家用車や持ち家がある方は、各お手続きもお忘れなく。
プライベート関係チェックリスト |
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家の手続き(解約手続き/家・光熱費・NHK等、引っ越し手続き、粗大ごみ) |
郵送物 |
銀行(ネットバンクの開設) |
クレジットカードの有効期限確認 |
日本の中国銀行(BANK OF CHINA)開設 |
両替 |
運転免許書 |
各種住所変更 |
携帯電話(SIMロック解除/解約手続きorプラン変更/中国プリペイドSIM) |
VPN |
病院(特に歯医者) |
常備薬(風邪薬、下痢止め等) |
消耗品(のど飴、柔軟剤、消臭剤、歯磨き粉等) |
事前の情報収集をすることで「不安」を取り除くことはできましたでしょうか。取引先についても事前に情報収集することが、安心かつ安定的な取引基盤の構築につながりますので、まずは赴任後与信セミナーに一度足を運んでみてください。駐在員生活の良いスタートが切れることを心より願っております。
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