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キャッシュレス決済だけじゃない!中国QRコード活用術!

column

2020年06月03日

利墨(上海)商务信息咨询有限公司  逢坂 興昌

皆様は「QRコード」と聞くと何を思い浮かべますか?最近話題となっている「キャッシュレス決済」が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。中国では、支払い時以外の日常生活でもQRコードを見かけることが多く、最近では新型コロナウイルス対策としても活用されており、様々な方面で多くの方に利用されております。
今国でのQRコード活用方法についてご紹介をいたします。

日本で発明!?QRコードとは?

「QRコード」は、1994年に日本企業のデンソーウェーブ(当時は現・株式会社デンソーの一事業部)が自動車部品の管理のために発明したものです。QRは「クイック・レスポンス」に由来しており、高速読み取りにこだわり抜いた開発のコンセプトが込められています。

もともとはスーパーなどでよく見る「バーコード」が部品管理にも活用されていましたが、取り込める情報が少ない、作業効率が良くないため、「コード自体にもっと多くの情報を持たせたい」の声があがっていたのが、開発のきっかけのようです。

情報量が多く集約でき、さらに読み取りやすい仕組みで作られたQRコードは、自動車部品業界から始まり、食品業界、薬品業界、コンタクトレンズ業界などの商品管理に幅広く活用されていきました。QRコードの広まりには「使いやすい」という理由の他に、もう1つ大きな要素が寄与しています。仕様をオープン化し、誰もが自由に使えるコードとしたことです。「より多くの人にQRコードを使ってもらいたい」という開発者の気持ちが、現在まで世界中で利用されるコードに成長した要因となっています。

QRコード

参考:QRコードドットコム

こんなところにもQRコード!

中国ではQRコードの利点を上手く利用して、様々な分野に展開をしています。

  • QRコードを利用できる機器(スマートフォン)を多くの利用者が持っている。
  • 低い導入コストで「どこでも利用ができる」環境。
  • また、普及の速さの要因は、2015年に国家レベルでインターネットをあらゆる産業と連携する施策「互聯網+(インターネットプラス)行動計画」を打ち出していることも、一つの要因だと考えられます。
    実際にどんなものがあるか中国流QRコード活用術の一部をご紹介してまいります。

    キャッシュレス決済

    銀行カードの口座と連動しているので、QRコードを見せる/読み込むだけで支払いが完了できます。
    専用機器で読み込む場合もありますが、QRコードの紙を置いていたり、個人のスマートフォンで読み込んでいたりするお店も多く、気軽に採用しやすいというのが特徴です。

    飲食店での注文

    中国の飲食店ではテーブルにQRコードが張ってあります。QRコードを読み込めば、スマートフォンで簡単に注文ができます。お客様側としては注文を行うことために店員を待つことがなくなり、飲食店側は注文を即時に確認し、注文漏れを防ぐことができます。

    シェアサイクル

    シェアサイクルは中国360都市で2,000万台近く普及されており、多くの方に利用されていますが、そのシェアサイクルの1台ずつにQRコードが張られています。それぞれ専用のアプリからQRコードを読み取り、気軽に利用を開始することができます。

    交通機関などの入場券

    地下鉄、バスなどの公共交通機関では、改札にQRコードを読み取る機械があり、専用のアプリでQRコードを表示させ、読み込ませることで、入場・退場することができます。中国では都市によって非接触型の交通カードが異なるため、QRコードでの入場は便利です。
    また、イベントの参加集計にもQRコードが採用されています。参加者に事前情報を登録させ、QRコードを参加時に表示させ、読み込ませることで、人数の規模が大きい場合でも、効率的に集計ができます。

    広告

    広告には掲載できるスペースに制限があるため、多くの情報が載せられません。QRコードを使うことでビジュアルにこだわりつつ、詳細な情報(HPやセミナーなどの申し込み画面等)を掲載することができます。
    弊社も広告を出す時には、QRコードを利用しています。

    地下鉄改札/バス改札

    QRコードを読み取ることを想定して作られた改札機
    左:地下鉄 右:バス 弊社スタッフ撮影

    新型コロナウイルス対策にも?

    中国では新型コロナウイルス対策でも、予防管理を強化するため、QRコードが活用をされています。発生当初、オフィスビル、ショッピングセンター、団地など公共施設の出入り時に、個人情報や健康状態を紙に記載していましたが、報告方法が日々変わっている状態でした。そこで、報告の統一化で活用されたのがQRコードです。
    上海での事例をもとに活用事例をご紹介していきます。

    「随申码 Suí shēn mǎ」とは

    新型コロナウイルスの予防管理を強化するため、健康状態をQRコードに表したものです。中国の衛生健康部門が、公安などから収集した個人情報を分析し、リスク状態を3色に表して一目で確認できるようにしています。このQRコードを使うことにより、集団感染が起こりやすい公共施設の出入りを、効率的に管理することができるようになりました。

    使い方は簡単で、Alipay(外国人可)、Wechatのミニプログラム(中国人限定)などのアプリから、個人の健康状態を登録し、緑色のQRコードが出ると公共施設の「出入り証明書」とすることができます。

    「随申码」の色について

    緑:異常がない、医学管理措置を解除している人
    黄:重点地域から上海に来て14日未満の人員
    赤:医学管理措置が解除されていない、退院が確定していない、疑いが排除されていないなどの人員

    アプリ

    参考:“随申码”使用说明(英、韩、日、意、法版)

    日本の自動車部品管理から始まったQRコードは、スマートフォンの普及により、世界で様々な用途で活用されております。一つのサービスに対して、使い方は一つではないということを、私自身も再認識いたしました。
    新型コロナウイルスの影響は、まだまだ不安が残りますが、この時期だからこそ、新しいサービス、新しい利用用途を発見できるいいチャンスかもしれません。弊社も、弊社の行動基準である「挑戦なくして成長あらず」に基づき、新しい可能性へ挑戦してまいります。

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