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ブロックチェーン サトシ・ナカモトって誰?

column

2021年04月14日

合同会社エムアイティエス代表 水谷哲也

『サトシ・ナカモト』いかにも日本人のような名前ですが、実体はよく分かっていません。ビットコインを作った人物で有名ですが、男性なのか女性なのか、そもそも個人か団体かも分からない謎の存在です。

サトシ・ナカモトという人物をご存知ですか?

発端は2008年、暗号理論に関するメーリングリストにビットコインの論文がサトシ・ナカモトの名前で発表されました。

2009年にはビットコインのソフトウェアが発表され、運用されだします。これが2009年1月4日のことで最初のブロック(ジェネシス・ブロック)には50ビットコインが送られた取引が記録されています。ブロックに入っている取引は1つだけでサイズは、わずか280バイトです。

皆で台帳管理するブロックチェーン

ここからブロックチェーンが動き始めます。ブロックチェーンは相互不信で成り立っており、中央で台帳を管理する仕組みがありません。皆が台帳を持つイメージで、誰かが取引を書き換えても、ブロックの辻褄があわなくなり不正がばれる仕組みになっています。すさまじく大々的にやれば不正も可能ですが、そんなことをするぐらいなら取引をまとめたブロックを作ってビットコインの報酬をもらう方が割にあうようになっていて、不正をするメリットがありません。ビットコインの場合はブロックを作る報酬と取引確認の報酬の2つがあります。取引が正常に行われたことを確認すると、いわば振込手数料のようなものがもらえます。

ブロックチェーン技術は様々な分野で応用がはじまり、不動産取引の証明や契約などで実装され始めています。ビットコインは集中管理ではないので、動き出したら止まらない仕組みでもあります。ブロックチェーン自体は強力な仕組みになっていますが、取引をするには財布を管理する口座が必要となりブロックチェーンの外側にある取引所で流出事件などが起きています。

ブロックチェーンとよく似たファイル共有ソフト

ビットコインのように中央で管理しなくてもパソコン同士が連携しあってファイルを共有できるソフト「ウイニー(Winny)」がありました。2002年に東大の助手だった金子勇氏が開発したソフトで、パソコン間を結んで中央サーバーを必要としない画期的なファイル共有ソフトでした。パソコンが2台あれば対等な関係でファイル共有できる世界初のソフトです。

ところが匿名性が高いところから画像や動画などを違法コピーするネットユーザーが横行し、著作権問題へと発展していきます。著作権法違反で逮捕者が続出することとなり開発者である金子氏も著作権法違反幇助ということで2004年に逮捕されてしまいます。いわばダイナマイトを発明したノーベルを逮捕するようなもので、様々な議論が巻き起こり、2011年に無罪となりました。ところが2013年に金子氏は42歳の若さで亡くなってしまいます。一番あぶらがのった時期の天才技術者に裁判によって活躍の場を与えなかったことが日本の大きな損失となりました。

グーグルなどGAFAは中央に大きなサーバーがないと成り立たないビジネスモデルです。膨大な設備投資が必要となるため新規参入は難しく、GAFA以外のベンチャーが生まれにくい仕組みになっています。

ところがパソコンとパソコンをつないで中央サーバーを必要としない技術がもっと磨かれていれば日本から世界的なベンチャーが誕生していたかもしれません。

サトシ・ナカモトは誰?

さて、ビットコインを発明したサトシ・ナカモトは、亡くなった金子勇氏ではないかという説がネットで広まっています。サトシ・ナカモトが保有されているといわれる100万ビットコインが一度も使われておらず、ビットコインが動き出して10年以上経過するのに誰もサトシ・ナカモトだと名乗りでないので亡くなった金子勇氏ならつじつまがあうということです。

サトシ・ナカモトの正体は今も謎のままです。

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